05.25.23:24
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08.03.16:49
ぼくらの
ぼくらの
『ぼくらの』は、「月刊IKKI」で2004年1月号から連載中の鬼頭莫宏の漫画作品。また、この作品を原作とした2007年4月から放送中のテレビアニメ作品。ジャンルとしてはSF、ロボットアニメとされる事が
多いが実際そんな単純なものではないと思う。
明確な1人の主人公が存在せず、次々に主役が変わっていくのが、この作品の大きな特徴の一つである。
あらすじ
夏休みに、自然学習学校で海へやってきた少年少女15人は、洞窟探検をしている最中、ココペリと名乗る男に出会う。ココペリは「自分の作ったゲームをしないか」と子供達を誘う。ゲームの内容は、「無敵の巨大ロボットを操縦し、地球を襲う15体の巨大な敵を倒して地球を守る」というもの。コンピュータゲームだと思った子供達は、ココペリと契約を結ぶ。そして、宿舎に戻った子供達は、黒く巨大なロボットを目撃する。ここから少年たちの物語が始まる。戦闘を重ねるにつれ、彼らは戦いの真の意味を知ることになる。
概要
操縦と戦闘のルール
敵は1回の戦闘につき1体出現する。形態も戦い方もまちまちだが全ての敵に共通して核があり、それを破壊すれば敵を倒すことができる。
戦闘時には契約した全員が強制的にジアースのコックピットに転送される。ただし、操縦者は一戦闘につき1人だけで、後のメンバーはそれを見守る事しか出来ず、通常の方法では交替もできない。
操縦と言っても念じればその通りに動くので簡単に操作できる上、装甲は厚く、コックピットは安全なので多少の攻撃ではダメージには至らない。
ジアースを動かすのには代償がある。一戦闘の間ジアースを動かす代わりに、その操縦者は死ぬ。戦闘に負けたり、決着がつかないうちに48時間の制限時間が過ぎると、宇宙が消滅してしまう。子供達には、世界を守って死ぬか、全人類とともに死ぬという二つの選択肢しか与えられない。
「敵」の正体は、子供たちと同じく、自らの命と引き替えに世界を守ろうと戦っている「異世界の人間たち」が操縦するロボットである。各ロボットはそれぞれが多様なフォルムと戦術を有するが、ココペリとコエムシによるとジアースは「強い」部類に入るようで、少なくともココペリとその仲間たちによって13戦を勝ち抜いた上で子供たちに渡されている(ココペリたちも別世界から引き継いだとすればさらに多くの戦いを勝ち残っている)ことからもそれは裏付けられる。
勝利条件は、正確には敵のパイロットを「こちらの世界の人間」が殺す事である。その際、手段の如何及び殺す人間が誰かは問われない(原作では「半壊したコックピットに戦闘機が特攻」、小説版では「2体セットの敵を同士討ちさせるように導く」方法でで勝利した例がある)。
顔に当たる部分のスリットの数は「ゲーム」参加者の人数に対応しており、生き残っているパイロットの数だけスリットに光が灯っている。これによってそのロボットが何戦を勝ち抜いてきたかが一目で分かるようになっている。
「他世界の人間」の手によらないで操縦者が死亡した場合は、生き残りの中から次の操縦者が選ばれる。因みに、生き残りがいない場合(例:アニメ15話)の処理は現時点では不明である。
病死や事故死などにより契約者の数が足りなくなった場合、別の人間が追加で契約を交わすことができる。この場合、先に契約を交わしたもの全てが死亡した後で、初めて追加契約者がパイロットに選ばれる。
戦闘終了後、パイロットの遺体は自宅に転送されるのが基本であるが、本人が望めば遺体を消滅させたりジアース内の隙間に保管することもできる(小説版では、遺体収容スペースの描写がある)。
戦闘終了後、次に操縦する子供は啓示のような形で名を呼ばれる。次の敵が現れるまでの間の時間、否が応でも自分自身の不可避にして目前の死と向き合う事になる。
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